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'02年6月16日

WrittenBy びっとまん
Edited By Mにゃん

「飛んで伊豆半島」

 ☆序 幕

今年は、昨年の「平日くらげ」を雨に祟られた「カッパ隊」などと笑ったしっぺ返しか、日曜日ともなれば雨、また雨で、昨年の定例ツー開催率83%に比べ今年は未だ40%の開催率となっている。

さらに今年初の3月の定例ツーは天気に恵まれたものの、ご存知のとおりのアクシデントが発生して途中帰還、5月度も雨雲に怯え〜結果的にはざっぷんと降られたのだが〜日没前に帰還するという、JFらしからぬツーリングとなった。

そんな少し鬱憤の溜まりかけた6月。
 実質の第一回目と言っても過言ではない?今回の定例ツーリングの目的地に選ばれたのは支部も存在する「伊豆」

南関東のツーリングのメッカとも呼ばれるこの地は、過去幾多数多のドラマを生み出している場所だけに――正確にはJFの赴く所全てがそうなっているのは否めない――参加メンバーの期待も否応なしに膨らんでいくと言うものである。

 さてさて、今回はどんな珍道中になりますやら。

それではお笑い劇場の幕開けと行きましょうか! ^_^;

 

 

☆第1幕「幕は上がり」

 集合場所は東名高速道海老名S.A。

この地は数年前、かの[トモ吉]をして

「海老名集合、10時ね(は〜と×100)」

と、伝説の名言を生んだ地でもある。

 そこへふいに見送りに現れた一人の、いや一匹のお犬様。

(反射的に、メンバーはグローブを抱える。

そう、言わずと知れた[ぱとらっしゅ]だった。昨年、[殿]へ隊長の座を譲り、ラストランを飾ったこの地で再会を果たすのもある意味運命じみたものすら感じられる。

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こんなところにぱと君がっ!

そのお供は[あい♂]だった。昨今多発している「バイク盗難」に遭ったが、相方の献身的介抱もあって復活を遂げた“らしい”。

当の相方と言えば、前夜の疲れでまだ布団の中で夢心地らしいが、・・・その実[あい♂]の居ない間に米びつを抱えて「全部オレのモノ〜!」と、ほくそえんでたはずである。

 一方、嬉しい報告もありました。講習会フリークとまで呼ばれるようになった[ぽこ]ちゃんはCCB600F4iロッシレプリカ。「悪魔っち」こと[あっち]さんはそのイメージのブランニューを図ってまさかのDUCATI MonsterS4を新規投入してきたのである。しかも両名、誰かにならって?大型バイク2台所有と言う、まさに「ブルジョア」ぶりだ。

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 以後、おニューラッシュが続くことになるが、それはまた後日の話である。

 

(あ、確か[ばたやん]も仕事の関係で今回はお見送りに来てたっけ(爆)。以上、報告終わり!(笑))

200206_01.jpgあ、ここに、ばたやんとあい♂さんが〜ぁ。(^^♪

 

 

☆第2幕「鬼門を越えて」

 目的地が走り尽くした感のある伊豆だけに、今回はいつもの逆回り(反時計回り)で気分転換を図り、沼津からのアプローチとしてみた。

 近年、大型化の進むJFではあるのだが、今回の参加者の愛機は全てミドルスポーツクラス。

 海老名S.A集合時では、私のCBが唯一のリッターマシンだった。

 この日参加したメンバーで、もう1台のリッターマシン@ZRXを駆る[TAKA]さんを中井P.Aでピックアップし、沼津I.Cを目指した[殿]だったが、直後故郷を同じくするイタリアの名車テッサロッサ(えっ?赤いふぐ刺し?(ろっそ=イタリア語)+フグ刺し(てっさ=関西弁)?byMにゃん(大違・大笑))との壮絶な?バトルを展開することになる。>殿によると、ホントは青いヤン車カラーのカウンタックだったそうです。(笑)byMにゃん

その勝敗は・・・??

 途中の工事区間に運良く差し掛かって1車線走行となったおかげでの[殿]の辛勝だった。

 さて、I.Cに辿り着きはしたものの、教官こと[マツバラ]さんはまたしても高速券を紛失、今回もすんなり料金所を通過出来ずにいたらしい。

 この日のネタ第一号がこの「教官」であったと言うことにジェラシーを感じたのか、それとも「ネタ第一号は自分だ」と決めていたのか、ガソリンを給油した後、市内を抜け一路海岸線を目指したはずの[殿]だった、が、早速「市内引き回し」に誘ってくれた。

「そうまでして人気者になりたいのか、あ〜?!」
と、周囲にボコボコにされてる時も

「顔は殴らないで!お腹にして!!」

とナルシス振りは健在のよう。(爆)

 

 

☆第3幕「定例の中の定例」

 すったもんだの末、沼津市を抜けると、一路駿河湾を望む海岸線を南下する。

途中一度、落伍者の有無を確認しただけで、一気に戸田まで走破してしまった。
 中でも[キク]さんの成長振りには目を見張るものがあった。

一昨年前の「エキゾーストノートは聞こえども、その姿は何処??」、通称「音速キク」を思えば格段の進歩、いや飛躍と言っても過言はないだろう。

 昨年5月の定例の際に、昼食を採った戸田港で暫しの休息。

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 そこで一同が見たものは、「パン屑」リーダー[マサ]のフロントタイヤの小さな光点だった。
 高まる期待に膨らむ希望。

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必死に水で空気漏れを確認するマサさん。(汗)

しかしそれはコンパウンド部分にめり込んだ「単なる屑」であることが判ると、安堵する当人に反してみなの落胆ぶりときたら・・・鬼だよな、やっぱ(笑)。

昨年、くらげの定例ツーリングデビュー時にUターンゴケを経験し、今回こそはとリベンジを期した[ぽこ]ちゃんだったが、再出発の時にまたしてもUターンゴケを喫してしまう。

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あっという間に修理されていくCBR。(ありがと♪>あっちさん他皆様)

 幸いにも、エンジンガードが威力を発揮してくれたおかげで車体も「小破」程度で済んだ様子。すぐさま応急修理が始まり、あれよあれよで修復が完了。 [殿]、[TAMA]さん両名には特に多謝多謝です。)

「めげずに頑張れ!魔女ッ子!!」

 

 

☆第4幕「裏道、抜道、迷い道」

 当初の予定ではここから内陸部へ進行していくはずだったが、時間を考えそのまま海岸線を南下。

 土肥温泉付近でそろそろ空腹感に支配されかけてはいたものの、[TAKA]さんのご友人[マツイシ]さん提案の食事処より〜なぜか葵の御紋が煌いていた〜懐事情を優先させて、当初の予定通り下田の蕎麦屋を目指すことにした。

土肥金山前のソフトクリーム屋に群がるくらげ。。。          そして、謎の純金コーヒー。。。(謎)
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『あ熊っち発見!(爆)』

その途中、とある交差点で我等を待受けているかのごとき「ninja乗り」が一人。
 それを「道しるべ」と勘違いした[マツバラ]さんは、直進すべき交差点を左折してしまう。

後続数名(そーまさん、ぽこちゃん、マツイシさん、マサも居たっけ?)もこれに倣いカルガモのごとく次々に左折していく。

「裏道?それとも引き回しの第2弾か?」と不信に思いながらもそれに付いていくが、なんぞの施設の駐車場を抜け(爆)、さらに進んでいくとその先は・・・ダート。しかも登り坂!!

流石に[そーま]さん以下は侵入を躊躇ったようだが、猪突する[マツバラ]さんは更に奥へと進んでいったようだ。

 「マジかいな。。。でも、追いかけなきゃ!」

 ダートと言うよりは林道と表した方が適切ではと思うほどの険しい道を慎重に突き進んでいく。
 雨で濡れた、小石と落ち葉に敷き詰められた道を。。。

いくらなんでもオカシイとようやく気付いたのか、[マツバラ]さんが坂上からそろり下って来はしたのだが、こんなところで迂闊にUターンなんぞ出来るはずもない。が、やらなきゃしょうがない。

 見事?Uターンに成功して皆の元へ帰り、迷える子羊達を率いて先頭集団を追いかけたのだった。

 

 

☆第5幕「秘儀か神業か」

 松崎町で合流の後、松崎街道を経て、河津市郊外へ到達。昼食処に選んだそば屋のある稲取温泉へあと僅かと迫ったころ、ここ暫く好調の仮面を被ってきた[ダサMac]の愛機が今回遂に正体を暴露・露呈してしまう。

 「ダサが走行中にチェーン交換してるみたいよ」みこやん伝

 ようやく到着した蕎麦屋で一向に来ない後続を訝しげに待ち受ける先頭部隊に告げられた事実はあまりにもショッキング、いや爆笑モノだった。

 もっとも、単にドライブチェーンが外れた「だけ(だけなのか???^_^;)ではあるのだが、プラグカブリまくりはお馴染みのこと、ツーリング先で靴を買ってみたり、雨中をウィンドブレーカーで走ってみたりと、奇想天外なパフォーマンスで常に周囲を驚かせる彼ならではの、誰にも真似出来ない「ダサの技」でもある。。。


一応外れたチェーンを引っ掛けたところ。(爆)        こんなところで、チェーン引きの技が見れるとは。。。さすが、ダサ!(笑)
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マツバラさんの工具箱、大活躍♪^_^;

 

 さらにさらに、[ダサMac]の応急修理が完了したのを見届けて、先頭を追った[マツバラ]さんであったが、手を振る[殿]にも気付かず、この蕎麦屋の前を見事にスルーしてしまう。

 「マツバラさん、行っちゃったよ(汗)」

 「え〜〜!!(涙)」

 こうなれば、「チーム・バックレ」も面目躍如である。

いい加減腹が減っていた事もあってその追撃は鬼気迫るものがあった。
 現に数台の車が白バイと勘違いしたのか、いきなりブレーキを踏んだりなんかされちゃった程だ。

(無茶&無謀な追い越しは一切していないから、念のため)

 

 

☆第6幕「宴はいつも」

 今年の定例ツーでの昼食は「コンビニ弁当」や「マクド」と違い、「メヒコピラフ」に始まって、「平日美食隊」にも負けず劣らず?立派なモノとなっている。

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各々オリジナルな蕎麦等に舌鼓を打ち(今回もお子ちゃまランチをオーダーできなかったようだね、みこやん!)、後、しばし余韻に浸る。

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釜揚げうどんの桶を前にご満悦のダサ。^_^;

店内は当に昼食時を過ぎている為か、お客もまばらだ。

先月のドタバタツーでは結局撮れなかった、いや撮ることすら忘れていた集合写真を店外で撮り終えて、またぞろと帰り支度を始める。

集合写真〜♪
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上の記念写真に至るまでの間、こんなことや、あんなこともありました。。。(爆)

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そして、タイマーをセットして走る殿もいます。(笑)

東の空には怪しい雲が広がってはいたが、降雨に至るようなものではない。

[Mにゃん]は伊東市内にある「JF伊豆支部」前を通過する旨を支部長に伝達、街道でのお見送りを命令したが、これに反して?顔を出してはこなかった。

(後日命令違反で査問会に召集するとのことです(爆)>○○チュウさん)

今回参加ならなかった「首領」との約束なのか、至る所でアイスを頬張る[キク]さんの「アイス待ち」の後、「伊豆スカイライン」を一気に駆け上がることになる。

 

 

☆第7幕「悪魔と魔女」

亀石までのフリー走行を存分に堪能して、暫しの休憩をとった。

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亀石峠で休憩中の面々

ここでの話題は「魔女ッ子ぽこ」。CBR400F4iと言うスポーツマシンを手に入れて、「悪魔っち」をも凌駕しかねないその走りは[TAMA]さんをしてそのラインを思わず譲らせた程。

戸田港でのUターンコケの直後、

「コレで吹っ切れたっ!!(悪魔っちも怖くないぞ〜!?)」

と、の言葉には嘘は無かったようだ。

 しかし、その後訪れる“超”濃霧走行で、改めて「悪魔っち」の偉大さを思い知ることになる。

亀石スカイポートを出発して十国峠に迫ると、山の天気の気侭さか、霧が立ち込めてきたのである。
 そして徐々に、遂には視界は1mを切るほどにまでになってしまった。
(そりゃちょいと誇張しすぎ。^_^;byMにゃん)

(千鳥走行時に、前方のテールランプがうっすらと見える程度)

 肉眼に赤外線スコープを内蔵する「悪魔っち」や、大自然で鍛えた「あ熊っち」は霧など気にもかけないが、「魔女ッ子」を含め他のメンバーは恐る恐るの走行となったハズだ。

 確かに、ドライアイスをぶちまけたような、尋常ならざる濃さではあったのだが。。。

 そう易くは無いと言うことなのか?<悪魔道>。それとも悪魔の洗礼か?

 いや、今にして思えばこの霧は「あれ」の出現を予感させるものだったのかもしれない。。。

 

 

☆第8章「ハルマゲドン」

 霧の箱根を下ると、霧との神経戦によって皆一様に疲労の色が見え初めていた。日もそろそろ沈みかけている。

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お疲れな面々のうち、一人元気なぽこちゃんが。^_^;

 箱根P.Aで僅かの休憩の後、東京方面を目指す。

 料金所で皆の通過を最後尾から見守っていると、ふと背中に感じる冷たいモノ。

同じ何かを感じたのかもしれない。すぐ前の[TAMA]さんもおもむろに後ろを振り向くと・・・

「魔王様!!」

満面に“魔王スマイル”を湛えこちらを見つめるその姿に、そしてあまりのタイミングの良さに、思わず声を失ってしまう。

 壊走・・・皆慌てて料金所を後にする。隊列など組んでる余裕すらなかった。一人給油に入った[コデラ]さんを待って(他は皆ひたすら逃走し続けていた)、小田原・厚木道路をひた走る。

 「来る。きっと追いついてくる。」

 そう思うと否応なしに右手にも力が入るというものだ。唯一のオフ車を駆る[みこやん]は徐々に遅れをとり始めているが、こうなれば彼を貢物に捧げるしかない。

 「スマン、みこやん。皆のために、お国のために(違)逝ってくれ!」

 

[みこやん]に魔王様のつかの間のお相手をさせてる間に、厚木西で[TAKA]さんに別れを告げ、更に東名高速へ入り、そして海老名S.Aに辿りついた時は、あたりは真っ暗だった。

 

 

☆第9章「プロローグと言う名のエピローグ」

 午後8時―――。

 ここ海老名S.Aに帰着した参加者全員が顔ををほころばせていた。もちろん、[みこやん]を平らげた程度では飽き足らなかった「魔王」こと[かず]さんの姿もある。

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かず♪さん@魔王さま                          殿さまと魔王さま

 「今回はホントよく走りましたね。」

 皆一様に満足の笑みを浮かべていた。

 「魔族の方にはまだまだ心残りですかね?じゃぁ・・逝っとく?」

 [殿]がおどけてみせる。

 「来月、ウチ等はすずらんで“木くらげ”やるから、いっそ来ればいいじゃない!そうすれば・・・」

聞けば来月の定例ツーリングと時を同じくして、この地にPOCHIファミリーが大挙出動するらしく、これに便乗するメンバーも幾人か居るとか。

「ならばいっそ、こちらもこの企画に便乗しますかな?」[殿]も乗り気満満。

「昼はバーベキュー、トライアルに汗を流すもよし、肉だけ食べに来るもよし」

あれよあれよで、次回の企画が立ち上がってしまった。
 楽しい思い出がいっぱい詰まったあの地を訪れることに、一同の心はすでにあの地へ飛びはじめていた。

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そして・・・

 「松姫峠」

かつて、悪魔の力を宿されると言われた伝説の地。

 その地を訪れた者は、悪魔の力を思うがままに扱うことが出来ると言う。

 遠くない未来、再びこの地を訪れることになるとは思っていたのだが・・・

 ・・・それはまた、別の話である。

                                      つづく。

 

 

参加者及び殿からのコメント

参加者 バイク コメント
コデラさん CBR929RR 限定十割蕎麦は美味そうでしたけど、やっぱり量が足りませんでしたよねぇ。(^_^;)
そーまさん VX800 少し遅めの帰宅時間になってしまったと思いますが、家庭円満でまた参加してください。(笑)
ぽこちゃん CBR600F4i Uターンゴケはしたけどこれで吹っ切れた、の言葉が怖いです。(笑)
あっちさん DUCATI MonsterS4 ついにデビューですね!一緒にドカ貧乏にまい進しましょう!(爆)
マツバラさん FZX750 今回はマツバラさんも大事なネタ要員です。逃げられません。(笑)
マサ CBR600F さすがパン屑リーダー!自らネタを仕込んできたのか・・・と思ったら(笑)
TAKAさん ZRX1200R もしかしておニューのZRXになってからは初めての定例ツーでしたか?やっぱりZRXが似合いますね!
Mにゃん DUCATI M900S 最近○○てるとのことなので自重気味だったのか、こっそりと一人でUターンしていたらしいが。(笑)
マツイシさん W650 昼食まで長々と引きずりまわしてすみません。(^_^;)相変わらず速い!です。
みこやん DR250 せっかくサイレンサー替えたんだから、今度はバッフル取ろうよ〜(笑)
TAMAさん VFR800 魔女ッ子のコーナーへの突っ込み具合に驚かれたご様子で。(笑)
キクちゃん Hornet 今日はPOCHIさんに成り代わりアイスクリーム制覇してましたね。(笑)
ダサMac RG200γ 今回はかなりいいネタを仕込んでくれてありがとう。(笑)
ばたやん (もといっ、集!) お仕事なのにお見送りありがとうございます〜。厚木で逆送で戻ったってほんと?(違)
あい♂   お見送りありがとう!またツーで一緒せきることを願ってます。
ぱとらっしゅ   予告なしのスペシャルゲストで登場とはニクイ演出!今度は是非バイクで登場してさらにドラマチックに。(笑)
びっとまん CB1300SF いつもながら護衛ありがとうございます。帰りはとんだ災難だったようで・・・。