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2001/4/1

 「くらげ第2分隊高速小隊」“びっとまんレポート”

 

 

 

 

「ギュ〜〜ン!ババババ!!ドゥ〜〜ン!!!」

  1台、また1台とビックバイクが真っ白な常磐道を走り抜けていく。

  野を超え山を超え、彼らの行く先々に「春が来たぞ」と告げんばかりに。

「ザッ!・・え?繋がってる??はい、私は今、東名高速下り線海老名S.Aに来ています。あいにくの天気となってしまいましたが、諦め切れない“くらげたち”が、この雨雲の隙間を縫って性懲りも無くここへ集結しています。ものすごい数です。あ、また一台現れました。あれは・・・ガ〜」

 

 3月25日(日)に予定された我がJFの定例ツーリングは、春の気まぐれな天気に苛まれ中止の憂き目にあってしまった。春が来たと言うのにこれじゃ「お預け」もいいところ。貯金したって1%の利子しかつかないこのご時世。こんなモン貯めてたって何の特にもなりゃしない。どっか〜んと走りに行こうやおまへんか。

 かくして新企画「びっとまん的プレゼンツ」と相成ったのであります。

 3月末日、掲示板に隊員募集の広告を出すや、9名の意志表明を頂く。先日「くらげ第1分隊平日小隊」も“春動”を始めたばかり。我ら高速小隊も負けられません。

 (この後、島田さん、SHINさん、ダサMacさんは都合により出撃キャンセルとなりました。)

 

06時30分。

気温8℃。湿度35%(←これ適当!)。馬場は“やや重”ハーフウェット。昨日の荒天がまるで夢だったかのような晴天やん。久しぶりに見た気がする、日曜日にこんな笑顔のお天道様。

いやでも高まる気持ちに「アムロ!いきま〜す!!」そんな言葉が頭に浮かんだ。

 

07時30分。

“かの”HAYABUSAを駆るばたやんと合流の後、大井南I.Cより首都高速へ上がりました。集合ポイント常磐道守谷S.Aへ向かう最中、ミラー越しに映え続けたのは、不思議と威圧感が感じられないHAYABUSAのフロントマスクでした。

「なんか想像してたのとちゃうな。もっと“ズズズ!!”って感じかと思った」

 

08時10分。

守谷S.A到着、既にかずさん、munmunさんの姿が見えます。続いてみこやん、Hassieさんが到着。あとはヒラトくんを待つのみ・・・の筈が、とそこに見覚えのあるCB1300SF

「あ!パパや!!」

「ははは、来ちゃった(は〜と!)」

朝っぱらから爽やかな笑顔を振り撒くその姿には、“あの”崩壊してる時の影も形もありゃしない。

mehiko01.jpg 続々と集まる面々・・・。

 

08時40分。

「カラカラカラ」・・・このイヤミなまでの戦闘音は??

そう、鳴り物入りで殿の“オナリ”です。

「え?来るって言うてなかったやん!」

「参加表明しちゃうと絶対行かなきゃならんからね、ふっ!!(不適な笑み)」

予想外の“大物”の登場に一同なぜか爆笑。

そこへ真打ヒラトくんも無事到着。でも殿の「登場音」にすっかり影が薄〜くなってました。

気が付けば予定通り9名の物好きドモ。「びっとまん的プレゼンツ」の開幕です!

mehiko02.jpg ぴらっち登場!

 

09時30分。

簡単なルート会議を済ませ、150km先の一路勿来I.Cを第一目的地に選びました。

「な・こ・そ?どんな字書くん??」

実は関西人munmunさんの素朴な疑問。

「“おそうざい”の“惣”の字みたいなヤツですよ」と私。

「それに“心”が無いやつね」とHassieさんのフォロー?

「びっとまんの漢字能力もその程度か!」とすかさずパパ

はいはい、そりゃ“ジャポニカ学習帳”で毎日お勉強されてる“満点”パパにはかないませんよ!

 

09時○×分。

予想された?「自由走行」・・・のはずが、意外や全員で編隊航行。“そこそこ”の速度で淡々と走り続けるその姿は、まさに渡り鳥の表現が似合うほど華麗で安定した走行でした。

(ここにJAY少年あたり居ればまた違った走りになってたんやろうけどね)

しかし未だ路面はハーフウェット。しかも多量の凍結防止剤(塩化カルシウム)のおかげで路面もバイクも白い粉を噴いたように真っ白。

「あ〜あ、こりゃ洗車がたいへんだぁ〜。」

 

10時00分頃。

淡々とした編隊航行が続くと思いきや、munmunさんが編隊から落伍。私にハンドサインでバイクの不調を告げ、スローダウンしながら友部S.Aへ。殿も給油のため進入していきます。

「オイル警告等が点灯してるんです。マフラーからも白煙噴くし・・・」

オイル残量を調べると、その殆どが・・・無い!

とりあえずオイルを補給し再び戦列へ復帰。

(しかしその後も彼の愛機は“狼煙”いや、白煙を吐き続けることになるのでした)

mehiko03.jpg オイル補充中@munmun

 

10時30分。

勿来I.C到着、そこへぱと隊長からの「着信」を確認。

「今どちらですかぁ〜!?」

やっぱり気にかけてくれてたんや。ホンマ有り難いこってす。ナンマイダブ・・・(謎)

ここで映画「MI2」の問題のシーンについて、話が盛り上がります。

「“ジャックナイフ”決めながら拳銃を打つなんて、しかも回転してるし・・・」

「あれだけ銃弾くらっても走りつづけるなバイクなんて・・・流石トラ!」

「砂浜でトラが“パワーリフト”??」

「トム・クルーズはやる事が違う???」

そんな“粗探し”に終止符を打ったのは「出来るかどうかHassieさんにやってもらうのが一番早いね!」というかずさんの一言でした。

mehiko04.jpg 

トムクルをダシにしつつルート会議中・・・

 

11時30分。

小名浜マリンタワーにある今回の第一目的地「メヒコ」到着。意外だったのは、まだお客も少ないと踏んでいたのが既に40分以上の待ち。。。

mehiko05.jpg これがメヒコだ!

12時30分。

ようやくテーブルへ。メニューを片手に品定めする皆の表情は一様にゆるみっぱなし。

(「メヒコ」はかに料理を中心にそのボリュームが“うり”のチェーン店。東京有明にも出店してるので、福島は遠い!って方はそちらで一度味見されてみてはいかが?)

各々オーダーを済ませ、料理の到着をただひたすらに待ちつづけること数分、“フィンガーボール”(飲んじゃダメよ!)がテーブルに並び、スープ、サラダと続き、そして・・・

じゃじゃ〜〜〜ん!!メインディッシュの登場で〜〜す!!

「で・で・でかっ!!」

一同そのカニのでかさに只々唖然。しかも食べ始めると、あれだけ好き勝手言ってた一同が沈黙してしまってる。もの静かな?殿は別としても、“あの”かずさんまでカニに夢中。

しかし、そのボリュームは我々の想像を遥かに超え、みこやんは顔色まで青くなり始めてる始末。

mehiko06.jpg 単品でもお腹いっぱいになるほどのウニチャーハン

「せや、会長ンとこ(洗足池の“中”で花見)用にピラフ弁当オーダーしなきゃ!」

まさにスペシャル遣いっぱ。運賃含めてしっかり会長から料金もぎ取っておいで>みこやん!

mehiko07.jpg 

いざ!

    mehiko08.jpg

     が・・・、しばしカニと格闘していたびっとまん。(笑)

 

13時30分。

“超”満腹で「メヒコ」を出た一同、本日2度目のルート会議に入ります。そんな中、

「今夜、子供と花見?(花火?まさかね)の約束があるから」

との“満点”パパらしい一言を残してみこやんと共に一足先に東京へ向かうことになりました。

残った7人は山越えを決意し、国道6号を南下。いわきの街を抜け・・・

mehiko09.jpg 小名浜の海

 

14時30分頃。

国道349号へ入るや否や、いきなり先頭のヒラトくんが「cow-boyモード」へ突入します。

「パンダ関係怖いんで、ゆっくり走りましょう」

な〜んて言ってたのがウソのように、連続するコーナーを右に左に、おまけに○線カットまで。

「前に会長がいるのかと思ったよ」

と言うかずさんの一言でその走りがどんなものだったのか知れるというものです。

 

16時00分頃。

道の駅「奥久慈だいこ」で休息。さすがの殿も路面状況の悪さに辟易しながらも、峠超えルートにご満悦のご様子。そんな中、ふと流れていた(「浜崎あゆみ」とか言う子の)音楽にあわせHassieさん体を揺らしてる。

「え?Hassieさんこの曲知ってはりますの?」

「ええ」(「知らないわけないでしょ」とかずさん)

「よくこういった曲聴かはるんです?」

「まあ」(「こういう曲しか聴かないもんね」とまたかずさん)

「もしかしてモーニング娘は大ファンとか?」

「ふふ」

「よもや殿もご拝聴に?」

「カラオケのバリエーションとして、ふっ(あの笑みで)」

私はこの手の音楽は誰が誰やらさっぱり。my favorite songはモーツァルトですから・・・。

(って決してオヤジなんかや無いで〜ぇ。ただ聞けへんだけやからな!!>ヒラトくん)

 

18時00分頃。

北自動車道宇都宮I.C到着。休憩ポイントを佐野S.Aに定め、本日初のフリー走行となります。まずばたやん、かずさんが激走先行。殿、ヒラトくん、Hassieさんと続き、私はマシンの不調に喘ぐmunmunさんと一緒に“安定走行”をキープ。

四輪の流れに呑まれることなく、またこれに逆らうことなく、身を任せて走るのも時には悪くないもんです。時折挑発的な態度をとるヤツ(四輪)もいるが、こちらが真後ろにピタリと付き、追尾の(戦闘)体勢を取るとなんのことはない、慌ててレーンを譲っていく。

でも今日は至って平静。心静かに穏やかに、走り続けたのでした。

 

19時30分

蓮田S.Aにて最後の休息。今日一日の走りを振り返る皆の顔は一様に笑顔です。各々帰りのルートを電光掲示板(渋滞情報)で確認し、そしていよいよフィナーレ。

宮崎会長も自身のレポで語っていたが、マスツーリングの一番の喜びはまさにこの瞬間だろう。

お互いの健闘を称え、左手を挙げる。

「またな!」

 

浦和JCTは流石に渋滞したものの、その走行距離にも関わらず殆ど渋滞に遭遇しなかた。

「高速ツー」との異名を奉りながら総走行距離600km程度なのは多少不満も残るが、初回ということで良しとしよう。

予想以上に多くのメンバーが集まり、喰って、笑って、そして思う存分に走った。これで前回の憂いも綺麗サッパリ清算出来たことだろう。

また“例のモノ”が溜まってしまったら、走りに行くとしようか、今回を更に上回るスケールで。

mehiko10.jpg 

蓮田S.Aにて

   

 

出  演

 

「くらげ高速小隊」

 

ばたやん@GGSX1300R“HAYABUSA”

かずさん@DUCATI ST4

殿@DUCATI 996

Hassieさん@Triumph SS900

munmunさん@YZF1000R“Thunder Ace”

ヒラトくん@YZF R-1

満点パパ@CB1300SFF

みこやん@GSF1200S

びっとまん@CBR1100XX“SUPER BLACKBIRD”

(一部敬称略)

 

ぱと隊長(友情出演) 

このレポートを愛機盗難に逢ったヒラトくんに捧げる・・・

 

 

Written byびっとまん

Edited by 殿