２００１年６月

『儀式の幕は再び揚がり・・・』

〜〜〜箱根・伊豆編〜〜〜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　WRITTEN BY びっとまん

前日、緊張の為か全く寝付けなかった。
まるで小学校の時の遠足の前夜の様だ。
睡眠薬（酒？）を摂るわけにもいかず、なんとか眠りにつけたのは２時近かった。。。 
朝、目覚ましが鳴る１分前に目が覚める。
自分でもあまりのタイミングの良さに思わず笑みがこぼれた。
しかし・・・まさかの２度寝！
気が付いたのは大田区ご近所会の面々との待ち合わせ時間の５分前！ 
大急ぎで身支度を整え、面々を追いかける。
これが今回の悲（喜）劇の幕開けだった。。。

　東名高速東京I.Cで辛うじて追いついたところへ、次期隊長の殿が颯爽と左手を揚げて
抜いて行きます。
「高坂S.Aの乱」、「湘南P.Aの屈辱」から
無事復興を遂げたようです。
　前回から念願のDUCAに乗り換えたＭにゃん、復活宣言のトモさん、お初のnokoさんを護衛
しながら定時に海老名S.Aに到着。既に多くのメンバーが集合しています。
　今回、ぱと隊長の「"隊長としての"最後のツー」とあってか、参加者数も過去最高。
　お初・お久・常連・途中合流を含めてなんと総勢３６名！！

　未着のメンバーを待つ我々の前に偶然姿を現したのは、なんと某バイク雑誌ではおなじみ
の宮崎敬一郎氏。 （きっちり満点パパは２ショットで記念撮影してました） セパレートの黒い
ツナギにめちゃめちゃ美人を従えたその姿はやはりかっこええ！！
　でも十国峠付近を走ってる姿を見かけたときは黄色いツナギに着替えてたのよね（不思議）。

　そこへなぜか赤いVFR750Fを駆ってキクさん登場。
パフォーマンスかと思いきや、いつのまにか大型免許を取得したのだとか。
いやはや、彼女のバイタリティには頭が下がります。 
　前回、髭ズラ＋黒いレイバンで一同を震撼寒からしめたTAMAさんはすっきり髭を剃っての
登場です。流石に皆に恐怖されたことが気にはなっていたのですね。
　 いつもは誰よりも早くに集合場所へ乗り込んでるファミリーの首領POCHIさんは珍しく遅刻。
しかしそれが当たり前のように姿を現し、もちろんアイスをご賞味！そういや前回からの満点
パパとのお約束でしたよね。＞アイスのおごり！しかしダブルとは・・・（満点パパ苦笑い）

　すでに集合時間を遠に過ぎているというのにぱと隊長の姿が一向に見えない。。。どこかで
点呼を取ってるものと思いきや、なんと寝坊！ （気が付いたら集合時間１０分前。２スト＠番長
の素敵な？モーニングコールでお目覚めとか） 今回都合４ヶ所で合流を果たさねばならない
我等に時間的余裕があるはずも無く、
 「寝坊したヤツなんかほっといて、小田原へ各々とっとと向かってちょ〜だい！」 
と言うPOCHIさんの鶴（姫？？）の一声で定例の朝礼なしにぞろぞろと海老名をS.Aを出発。 

　そしてぱと隊長の到着を待って海老名を後にした私は見てしまったのです。
殿が厚木出口をさっくりと「通過」してしまったのを・・・。
あまりの自然な出来事に一瞬見とれてしまったが、ここはご乱心を静めて頂かねばなりません。
近衛兵の「殿中でござる！！」の掛け声で我に返った（かどうかは不明）殿さま、路肩にバイク
を止め、別ルートを協議するも、結果は・・・『高速道逆走！(-_-;)』と言う、
「市中引き回し」を上回る、史上類を見ないお達しでした。
（後年これを「厚木評定」と歴史家は呼ぶことになるのです）。

　さて、気を取り直して小田原ＰＡに集合。ここでようやく合流したぱと隊長による遅めの朝礼。
　そして、気が付けば女性参加メンバーが１１名！（新記録）これもぱと隊長の人徳か？
　しかし先のことを考えるとちょっと末恐ろしい気も・・・（謎） ←なにがや！（ｂｙＭにゃん）

　箱根P.Aでじぇんとるまん＆かずりんさんコンビと合流、そして一路伊豆スカイラインを目指
します。従来の掟にならい先頭はもちろん鬼の遅刻をかましてくれたぱと隊長。 この時期
としては奇跡的な晴天に恵まれた箱根から見下ろす箱根の街並みは正に絶景！
　今回ツーお初のnokoさん、峠が２回目と言う割には結構安定してて早い早い。護衛隊の
遥か前方では、ぱと隊長をぶっちぎったまおさんがBMWボクサーツインとかいう怪物にさらに
ぶち抜かれる一幕も。
　そんな我らの対向車線をかなりの速度でタンデム走行する１台のBMW。タンデムシートに
乗った女性までハングオンしてる姿はめちゃめちゃかっこよかったなぁ。

　 亀石スカイポートにて休憩。一同揃っての集合写真となったのですが、必ず居るんですよね、
ぜ〜ったいに集合してない人、ね、Ｔさん！（笑）（アイスを喰ってたらしい・・・"味覚人"情報） 
　ぱと隊長はトモさんからシロツメグサで作った花輪（首輪？）をプレゼントされ、幾分照れ
臭そう。
　女性メンバーのみの記念撮影もすませ、「美味しいモンじゃなきゃヤダ！」と言う"強欲"
メンバーの胃袋を満たす為、すったもんだの末に戸田漁港を目指すことになりました。 
　しかしそこは３６名と言う大所帯。あちらこちらで分裂・合体（信号待ちをしていると
何故か交差している道を左から右へと駆け抜けていくぱと隊長とか。（笑）ｂｙＭにゃん）
を繰返し、何度か危機的状況もあったものの、メンバーの臨機応変さにも助けられ、無事
だるま山に到着。
　多くの有志参列のもと、た○ぼ○の遺跡（違）に合掌・・・もそこそこに、笑いと涙のだるま山
を"全員"後にした"はず"でした（謎）。

　 あっちさん、そして１年ぶりの参加となった鉄馬さんに護衛されて、ワインディングに悪戦
苦闘しながらも確実にコーナーをクリアーしていくトモさん。
　そして、確か最後尾だったはずなのになぜかモロさんが彼女を追尾しています。聞けば
だるま山で所用をしている間にみんな居なくなってしまったので大慌てで追いかけてきたのだ
とか。。。てっきり全員だと思ったんですけど・・・申し訳ないです。
平に、ひら〜にご容赦ください！！！ <(__)>

　すっかり日も昇りきった頃に戸田漁港へ到着。某食事処で一同海の幸に舌鼓。味も
ボリュームも最高！手配の程、心より感謝いたします＞TAKAさん。
 （この時、あい♂さんから国際電話があったのですが会話の内容は・・・○×☆※△・謎）

　胃袋にしこたま海の幸を放り込んだ一同でしたが、大集団を形成して移動するにはあまり
にも無理があるとの判断に基づき、小集団にて東名高速中井P.Aを目指すことになりました。
　各々出発準備をするメンバー達の後方ではりゅうさんが謎の行動。
愛機Ninjaを先ず右頬、そして左頬にまでビンタ！（おーまいがっ！）
　応急処置（by殿）を施していざ出発です。

　ワインディングの続く海岸沿いの県道１７号〜国道４１４号にて沼津市街を抜けるはずが、
流石に市内は大渋滞。すり抜けもままならず、我慢の走りが続きます。 沼津I.Cまであと数キロ
と迫ったところで突然私の愛機から白い煙が・・・（滝汗）
　な・なんとオーバーヒート！水温計は上限値を遥かに超え、リザーブタンク内のラジエター液
はまさに魔女の鍋宜しく沸騰しまくり。慌てて愛機を安全な場所に止め、エンジンをカット。
すると更に水蒸気は激しく吹き上げるわ、ラジエター液は噴出しまくるわでそりゃもう大騒ぎ！
偶々付近にあったガソリンスタンドへ愛機を押し込みます。
　冷却ファンの異常を訴え、ヒューズボックスを確認するとショートしたのかヒューズはブチ切れ。
スペアに交換しても冷却ファンは沈黙を守ったまま。今時のバイクは電気系が逝ってしまったら
手の施し様がないのよね。
　それにしても護衛艦が自爆するとはホント情けない限りでございます（反省＆陳謝）。
　そんな報告をトモさんからのメールで知った先行している他のメンバー達は
Ａ隊員 「びっとまんが緑色の体液を噴出した？」
Ｂ隊員「それが大気と反応して蒸発？」
Ｃ隊員「失禁した？」etc・・・
 などと好き勝手な想像をしてたとか。。。（してました（爆）ｂｙＭにゃん）

　 突然の出来事に幾分狼狽気味の私をよそに、この事件のあらましを見ていたヨッシーさんと
トモさんは「大田区ご近所会、いつにしようか？」「カメラが無くて残念ね」などと、蒸気を吐き
続ける我が愛機のホント直ぐそばでなんとも不埒な会話をしてるし。。。
この鬼！悪魔！！○×△！！
 こんな状態では満足な護衛をすることも叶わず、あっちさん達に先を急がせることにした私は、
水温が下がるまでむなしく沼津の国道を行き来する車の流れをただ見つめていたのでした。
（(-人-)チ〜ン！）

　その頃、既に大半のメンバーは中井P.Aに到着していましたが、ここにもいました、
P.A通過人ひとり。その名をダサMac改め「バックレ」さん。
　お約束なのか、天然なのか、中井P.Aを通過、一足も二足も先に海老名S.Aに到着。ひとり
悲しくアイスにむしゃぶりついていたとさ。

　今日１日、我等に最高の笑みをプレゼントしてくれたお天道様がボチボチ西に傾きかけた頃、
すっかり空冷エンジンと化した我が愛機を引き摺って、メンバーの待つ中井P.Aに到着。
　そこになぜがカッパを着込んでるこでらさん。
　聞けばどうも新車のファイアーブレードにGパンの染料が映りこんでしまったらしく、この後、
雨も降らぬ東京の街へ下半身カッパ姿のまま消えていったのでした。

　時間的制約やお住まいの関係の為か、ここでお別れの方もいらっしゃいます。 
減点を喰らいたくない満点パパ、見た目とは裏腹？の走りをするGlicoさん・・・などなど。 
（いつもの様に食後の昼寝を堪能されたHassieさんは私用により途中離脱⇒後に海老名S.A
にて合流）
　 その他のメンバーは最終ポイント海老名S.Aへ渋滞の東名をひた走ります。

　海老名S.Aではマシンテストでツーには参加できなかったカズさんが我等の到着を待って
いました。
　そして、無邪気な振る舞いのみこやんと戯れながらぱと隊長の挨拶。。。解散となったのです。

　最後にぱと隊長へ・・・
　１年間、本当にご苦労様でした。あなたのおかげでバイクがどんなに素晴らしいものか、
こんなにツーリングが楽しいものかと発見できた人達はきっと少ない数ではないはずです。
　それは以前の平日ツーで苦杯を舐めた２スト＠番長の「笑顔」が全てを物語ってるんじゃ
ないのかな。
 　　
　　　　　　　　　　　　ありがと！ ｆｒｏｍ　ALLくらげ　ｔｏ　ＰＡＴＯ

≪追　記≫

解散式終了後、海老名S.Aですっかり手負いの熊と化した私の愛機と私に向かって、Ｍにゃんが「熊が熊に乗って、くっくっく・・・（笑）」と突っ込んできたんで、「こう見えても俺はバンビだよ」って言ったら、傍らで話を聞いていたニシさんが 

「どのつら下げて言うとんのじゃい、くぅらぁぁ！！」

ってえらいドスを効かせて突っ込んできました。（涙）

ああ、やっぱ四国の人は物騒でいかんわ。 ぼそっ。(-。-)

おしまい 

参加者一覧／ぱと隊長によるコメント 

Ｗｒｉｔｔｅｎ　Ｂｙ　びっとまん
Ｅｄｉｔｅｄ　Ｂｙ　Ｍにゃん